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「消臭スプレーをかければ、部屋干しの臭いは消えますか?」
結論から言うと、消えません。
部屋干しの臭いの正体は菌なので、上から香りをかぶせても、菌そのものは服に残ったままだからです。
私はこれを知らないまま、何年も消臭スプレーと柔軟剤で「ごまかす」対策を続けていました。この記事は、その失敗と、そこから調べ直したことの記録です。
同じように「スプレーしてるのに、なんか臭う気がする」と感じている方に読んでいただけたらうれしいです。
部屋干しの臭い対策、私はずっと「香りでごまかして」いました
私の仕事は現場仕事で、倉庫にいることも多い環境です。当然、汗をかきます。
正直、一番気になるのは事務所に立ち寄ったときです。人と話す距離になると、ふと「自分、においてないかな」と不安になる。汗のにおいと生乾きのにおいが混ざったような、あの感じです。
それから、着替えるとき。
洗ったはずの服なのに、袖を通す瞬間にフワッと生乾きのにおいがする。これが本当に嫌でした。
じゃあ何もしていなかったかというと、そうではありません。私なりに対策はしていたんです。
- ファブリーズなどの消臭スプレーをかける
- 芳香剤でにおいを消す(車の中も同じようにしていました)
- 柔軟剤でいい香りをつける
やっている本人としては「ちゃんと対策している」つもりでした。
でも、生乾きのにおいは取れませんでした。
いま振り返ると、当たり前だったんです。私がやっていたのは、においを消す対策ではなく、においを上書きする対策だったからです。
ただ、調べていくうちに気づいたことがもう一つあります。
私、洗い方や干し方は、そこそこちゃんとやっていました。
帰宅したらすぐ洗う。洗濯物を減らして水を多めにして洗う。部屋干しは空気清浄機の風を当てながら乾かす。——これらは、後で説明しますが、実はかなり理にかなった対策です。
それなのに、においが残る。
じゃあ何が足りなかったのか。記事を書きながら調べていって、いちばん怪しい犯人にたどり着きました。洗濯槽です。 その話は後半でします。
部屋干しの臭いの原因は「モラクセラ菌」。だから香りでは消えない
調べてみて、ようやく理由がわかりました。
部屋干しのあの独特なにおいの原因は、モラクセラ菌という菌が出す代謝物です。花王が2011年の調査で特定したもので、公式サイトでも説明されています。
このモラクセラ菌、特別に不潔な家にいるわけではありません。自然界のどこにでもいるごく普通の常在菌で、水分と皮脂汚れをエサにして増えるという性質があります。
つまり、部屋干しの臭いはこういう流れで発生しています。
- 洗濯で落としきれなかった皮脂汚れが服に残る
- 乾くまでに時間がかかり、濡れた状態が長く続く
- その水分と皮脂をエサに、モラクセラ菌が増える
- 菌が出す代謝物が、あの生乾き臭になる

ここで大事なのは、香りは4番目にしか効いていないということです。
消臭スプレーや柔軟剤は、いちばん最後の「におい」の上にフタをしているだけ。1〜3番目の菌が増える流れそのものは、何も止められていないわけです。
だから、香りが飛んだころに、またにおいが顔を出す。私が何年も繰り返していたのは、これでした。
一言でいうと:部屋干しの臭いは「汚れのにおい」ではなく「菌が増えたにおい」。だから、香りを足すのではなく、菌を増やさないことが対策になります。
消臭スプレー・柔軟剤は無意味? 正しい使いどころ
こう書くと「じゃあ消臭スプレーも柔軟剤も無駄なのか」と思われるかもしれません。
そうではありません。使う場面が違うだけです。
私はこれを、こう整理し直しました。
| 向いていること | 向いていないこと | |
|---|---|---|
| 消臭スプレー・芳香剤 | 外出前など、今この瞬間をしのぐ応急処置 | 生乾き臭を根本から消すこと |
| 柔軟剤 | 好きな香りをまとう、肌ざわりを良くする | 菌を減らすこと |
| 洗い方・干し方の見直し | 生乾き臭をそもそも発生させない | 今すでに臭っている服を今すぐ何とかすること |
つまり、消臭スプレーは「消火器」ではなく「消臭剤」なんですよね。火が出ている状態で芳香剤をまいても、火は消えない。
私の失敗は、応急処置だけをずっと続けて、根本の対策を一度もしてこなかったことでした。
今も消臭スプレーは使っています。でも「これで対策できている」とは、もう思っていません。
今すぐできる生乾き臭の落とし方(応急処置)
「理屈はわかったけど、今この服が臭いんだよ」という方もいると思います。私もそうでした。
今すでににおっている服については、次のような方法がよく紹介されています。
- もう一度洗い直して、すぐに乾かす(乾く時間を短くするのが目的)
- アイロンや高温の乾燥機の熱を当てる(コインランドリーの乾燥機を使う人も多いようです)
- 酸素系漂白剤でつけ置きする
ただし、ここは正直に書いておきます。
「熱を当てると菌が減る」「重曹や酸素系漂白剤が効く」という話は、個人のブログや口コミではよく見かけますが、メーカーや公的機関がはっきり効果を示している資料を、私は見つけられませんでした。
なので、これらは「効くと言われている方法」として受け取ってください。試す場合は、必ず服のタグの洗濯表示を確認してからにしてくださいね。熱に弱い素材だと傷みます。
私の場合、においが気になったときにやっていたのは、この2つでした。
- 洗濯用洗剤を変えてみる
- 一度に洗うものを減らして、水を多めにして洗う
とくに後者は、あとで説明する「洗い方」の考え方そのものです。洗うものを減らして水を増やせば、それだけ汚れが落ちやすくなる。感覚でやっていたことでしたが、方向としては合っていました。
部屋干しの臭い対策、効く順番はこれ
ここからが本題です。においを上書きするのではなく、発生そのものを止める対策を、効く順番に並べました。

上から順にやると効果が大きいです。逆に言うと、一番下のグッズだけやっても効きにくい——これが私の失敗でした。
①洗濯槽の掃除(土台)
いちばん大事なのに、いちばん忘れられているのがここです。
洗濯槽が汚れていると、洗うたびに服に菌や汚れを移していることになります。土台が汚れたままでは、その上に何を積んでも効きません。
洗濯槽クリーナーの使用は、月1回程度が推奨されています(ライオンケミカル公式)。洗濯回数が多い家庭では、もっと短いサイクルも検討するよう案内されています。
私はどうだったか。
今年の初めに、洗濯機メーカーの純正クリーナーで1回、徹底的にやりました。
……1回だけです。推奨が月1回なので、そことはだいぶ開きがあります。
洗い方も干し方もそれなりにやっていたのに、においが残っていた。その理由として、いまいちばん思い当たるのがここでした。土台が汚れたままだった可能性です。
上のほうを一生懸命やっていたのに、いちばん下を年に1回しか見ていなかった。これでは、洗うたびに振り出しに戻っていたかもしれません。
ちなみに、私が使ったのはわが家の洗濯機(パナソニック)の純正クリーナー「N-W1A」です。純正だけあって、洗濯機を傷めないか心配せずに使えるのが安心でした。
パナソニック 洗濯槽クリーナー N-W1A(塩素系・縦型用)
👉 Amazonで見る※お使いの洗濯機がドラム式の場合や他メーカーの場合は、対応表示を確認してください。純正にこだわらなくても、市販の洗濯槽クリーナーで大丈夫です。
(出典:ライオンケミカル 洗濯槽クリーナーの使用頻度/Lidea by LION 洗濯機(洗濯槽)の掃除方法と掃除頻度)
②洗い方(汚れを残さない)
菌のエサになるのは皮脂汚れです。つまり、汚れを落としきれば菌は増えにくい。
- 洗濯物をためこまない(濡れた作業着を洗濯機に入れっぱなしにしない)
- 洗濯機に詰め込みすぎない(水と洗剤が回らず、汚れが落ちません)
現場仕事だと汗をかいた服をそのまま持ち帰ることになりますが、袋に入れて密閉したまま放置すると、菌にとっては最高の環境になってしまいます。
ここについては、私は昔からこうしています。
帰宅したら、すぐに洗う。
汗をかいた作業着を翌朝までためない。特に意識してやっていたわけではなく、なんとなく気持ち悪かったからなのですが、これは対策としてかなり正解でした。濡れて汚れた服を放置する時間が短いほど、菌は増えにくいからです。
あわせて、一度に洗う量を減らして、水を多めにして洗うようにもしています。洗濯機に詰め込むと水も洗剤も回らないので、これも理にかなった洗い方でした。
もし「洗濯物は週末にまとめて」というスタイルの方がいたら、ここを変えるだけでも変化があるかもしれません。
③干し方(乾く時間を短くする)
濡れている時間が長いほど菌が増えます。だから、とにかく早く乾かすのが正解です。
花王の公式情報では、こう案内されています。
- 洗濯物どうしはこぶし1個分以上の間隔をあける
- フードや脇の下など、生地が重なる部分は裾を上にする、袖を広げる
「たくさん干せるように詰めて干す」は、生乾き臭にとっては最悪の干し方だったわけです。私はやっていました。
(出典:花王 MyKao)
④扇風機・除湿機(風を当てる)
干し方とセットで効くのが、風です。
洗濯物の下から扇風機やサーキュレーターの風を当てると、乾くまでの時間が短くなります。部屋干し臭対策グッズとしては、いちばん手軽に始められるところだと思います。
わが家でやっているのは、少し変わったやり方かもしれません。
空気清浄機を洗濯物の下に置いて、風を送りながら乾かしています。
扇風機やサーキュレーターではなく、もともと部屋にあった空気清浄機を「送風機」として使っている形です。これでだいたい1日で乾きます。
ただ、正直に書くと、1日というのは「早い」とは言い切れないと思っています。専用の除湿機やサーキュレーターを使えば、もっと短くできるはずです。乾く時間が短いほど菌が増える余地は減るので、ここはまだ改善できる余地がありそうです。
なので、これは「私が今使っているもの」ではなく「次に試したいと思っているもの」として紹介します。ここは正直にいきます。
サーキュレーター(衣類乾燥モード付き)
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洗濯物の下に置いて、真下から風を送るタイプ。空気清浄機よりも「乾かすための風」に特化しています。衣類乾燥除湿機
👉 アイリスオーヤマ 衣類乾燥除湿機 DCE-6515(Amazon)
風だけでなく、空気中の水分そのものを減らす一台。梅雨どきに強いのはこちらです。
風を送る(サーキュレーター)か、湿気を抜く(除湿機)か。梅雨のことを考えると、私はいま除湿機のほうに気持ちが傾いています。
部屋干し用洗剤は効くの?
部屋干し用洗剤について
部屋干し用の洗剤は、除菌や消臭の成分が入っているものが多く、対策の一つにはなります。
ただ、私の実感を正直に言うと、洗剤を変えるだけでは足りませんでした。
理由は、ここまで書いてきたとおりです。洗濯槽が汚れていたり、乾くのに時間がかかっていたりすると、洗剤だけでは追いつかないからです。
洗剤は「効かない」のではなく、土台を整えたうえで効いてくるもの、という位置づけが実感に近いです。
そのうえで、部屋干し用として定番なのがこのあたりです。私も洗剤はいろいろ試してきました。
アリエール 部屋干しプラス(液体)
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部屋干しのニオイ対策をうたった定番の一つ。洗濯槽・干し方を整えたうえで、仕上げとして使うイメージです。
梅雨どきの部屋干し臭対策
一年でいちばん厳しいのが梅雨です。
理由はシンプルで、湿度が高い=乾くのに時間がかかる=菌が増える時間が長いから。同じ干し方をしていても、梅雨だけ臭うのはこのためです。
梅雨は、次の3つを意識するだけでもだいぶ違います。
- 洗濯物をためない(まとめ洗いを我慢して、こまめに回す)
- 間隔を広めにあける(いつもより1.5倍のつもりで)
- 必ず風を当てる(扇風機・サーキュレーター・除湿機)
梅雨の時期だけは「気合い」ではなく「装備」で乗り切るのが正解だと思っています。
猫がいる家の洗濯は大変?
わが家には保護猫が3匹います。長毛の子もいます。
「猫がいると洗濯物が毛だらけで大変でしょう」とよく言われるのですが……正直に言うと、猫の毛では、そこまで困っていません。
思い当たる理由は、日頃からブラッシングをしていることかなと思います。抜ける前に取ってしまえば、そのぶん服につく毛も減りますよね。
もちろん換毛期はそれなりに毛が飛びますが、そこは「季節のものだから仕方ない」と割り切っています。
猫ブログなので「猫の毛で大変です!」と書いたほうがウケるのかもしれませんが、実際に困っていないことを困っていると書くのは違うと思うので、そのまま書いておきます。
ちなみに、部屋干し中の洗濯物に3匹がじゃれてくることも、うちでは一切ありません。 これも意外に思われるかもしれませんが、事実なのでそのまま書いておきます。
猫がいるから部屋干しが大変、ということは、少なくともわが家ではありませんでした。
Q&A よくある質問
Q. 部屋干しの臭い対策で、いちばん効くのはどれですか?
A. 順番でいうと「洗濯槽の掃除 → 洗い方 → 干し方 → 風を当てる」です。グッズや洗剤から入ると効きにくく、まず洗濯槽という土台を整えるのが近道です。
Q. 消臭スプレーでは部屋干しの臭いは消えませんか?
A. 一時的に香りで隠すことはできますが、原因のモラクセラ菌は残るため、根本的には消えません。外出前の応急処置と割り切るのがおすすめです。
Q. 柔軟剤をたくさん使えば臭いは防げますか?
A. 防げません。柔軟剤は香りと肌ざわりのためのもので、菌を減らすものではないためです。量を増やしても生乾き臭の対策にはなりません。
Q. 洗濯槽の掃除はどのくらいの頻度でやればいいですか?
A. 洗濯槽クリーナーの使用は月1回程度が推奨されています(ライオンケミカル公式)。洗濯の回数が多い家庭は、もう少し短い間隔も検討してよいとされています。
Q. 梅雨の時期だけ生乾き臭がひどいのはなぜですか?
A. 湿度が高く乾くまでに時間がかかるぶん、菌が増える時間が長くなるからです。梅雨は間隔を広めにあけて、風を当てることが特に重要になります。
まとめ|部屋干しの臭い対策は「香りで隠す」より「原因を断つ」
長くなったので、まとめます。
- 部屋干しの臭いの原因はモラクセラ菌。香りをかぶせても菌は残る
- 消臭スプレー・柔軟剤は応急処置。対策そのものではない
- 効く順番は①洗濯槽の掃除 →②洗い方 →③干し方 →④風を当てる
- 洗濯槽クリーナーは月1回が推奨(私は今年1回だけでした)
- 梅雨は「気合い」ではなく「装備」で乗り切る
この記事を書いてよかったなと思うのは、自分がどこをやれていて、どこをやれていなかったのかがハッキリしたことです。
洗い方も干し方も、それなりにやっていた。でも、いちばん下の土台だけ、年に1回しか手をつけていなかった。そして足りない部分を、消臭スプレーと柔軟剤の香りで埋めようとしていた。
次の洗濯槽の掃除は、お盆にやる予定です。 そこからは半年に1回くらいのペースにしようかと考えています。
推奨は月1回なので、半年に1回でもまだ足りていません。それはわかっています。でも、年1回から半年に1回でもペースは倍です。続かない完璧より、続く半歩のほうがいいかなと、40代になってからは思うようになりました。
やってみて変化があったら、この記事に追記します。
同じように「スプレーしてるのに、なんか臭う気がする」と感じている方がいたら、一度、土台の洗濯槽を疑ってみてください。
保護猫3匹との暮らしや、40代からのリスタートについて発信しています。よかったらのぞいてみてください。
→ Instagram:https://www.instagram.com/junichi19850513 / TikTok:https://www.tiktok.com/@louis.ruru.sho


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